オートボーイのはなし

むかし、オートボーイをよく見かけた。キヤノンのコンパクトカメラである。

その頃はまだよくあった、町のカメラ屋さんのショウウインドウだったり、親の通販のカタログだったり、ホームセンターにもあった。

何種類かはあったように思う。まあまあ高いものから、ずいぶん安いものまで。

どのみち、小学生の小遣いで買えるものではなかったけど。それに、当時一番の関心は天体写真だったから、コンパクトカメラはお呼びでなかった。

だが、ズームするカメラは、それなりに興味は引いた。

他のメーカーからも、コンパクトカメラは出ていた。ペンタックスからは、140mmまでズームできるカメラが出ていた。ほかのメーカーはどうだったか。

こういうカメラは、あまり中古ショップに出回らない。たとえ回っても、ジャンクコーナーに無造作に突っ込まれていたりする。

あまりコレクションアイテムとしては意味を見出されないんだろう。

でも最近はそうでもないようだ。フイルムがリバイバル気味で、写真を撮りたい人に受けているわけだ。そういう人にとっては別にライカである必要はないし、これはこれでかわいいデザインみたいな評価もあるんだろう。知らんけど。

だからかな、ヤフオクなんかでも、それなりに見かける。すごく安い。たいてい、動作未確認だったりはするが。ほとんど全自動だから、チェックしにくいというのはまあ、あろう。

ときどき、ポチりたくなる。でも、ジャンクで動かなかったら嫌だなとかも思ってしまう。

普通の中古ショップでもそうそう手に入らないんだからいいじゃんと思わなくもないのだが。あ、でも新宿の某ショップにはコンパクトカメラコーナーがあった。やっぱ需要か。

ヤフオク、本体は安く落とせても送料がなあ、なんてのもありますよね。わかる。

 

 

ブームがどれくらい続くのかはわからんけど、できるだけ。